
SHISHUMANIA
2018仕事納め(DDT年越しプロレス竹下幸之介選手特攻服)
更新日:2019年1月2日

2018年ラストの仕事は、DDTプロレス竹下幸之介選手の特注特攻服の刺繍ご依頼でした。
12月31日のDDT年越しプロレスで着用頂けきました。優勝おめでとうございます。
今回の投稿は、刺繍制作の流れを簡単にまとめてご紹介させていただきます。

(1)下書き
カーボン紙を敷いて下書きをします。
制作で一番大事な作業は下書きです。
完成後のイメージをしっかりと頭の中に作り、丁寧に下書きをします。
今回はワインレッド特攻服のご指定でした。
デザインは自由にやらせて頂けたので、ヤンキーっぽくならないように作ることをテーマに、黒糸・銀糸メインで渋めに作らせて頂きました。

(2)刺繍
生地を刺繍枠にをはめこんで刺繍していきます。
虎は黒、白にグレー3色の計5色で刺繍しています。

得意で好きな柄なので、刺繍時間3時間くらいで完成しました。
色が少ないので早く刺繍できました。

後ろ身頃の甲冑は厚みを出すために、兜部分のみ、別生地に刺繍してから貼り付けています。
虎と同じく5色で刺繍しています。
縫う前にどれだけ完成をイメージして刺繍できるかが鍵になります。
できるだけ厚く刺繍しないように注意しながら縫い、グラデーションを再現します。
頭の中でイメージが完璧にできていないと難しいです。

ずっと甲冑を刺繍してみたかったので、念願の第1作目です。
実は、江戸時代の当世具足を持っています。いつかやってみたいと思っていました。
面頬フェチです。シワ、口の開き具合、ヒゲ、大きな鼻の迫力がたまりません。
戦国時代にタイムスリップして実際の着こなし、劣化していない当時の色をみてみたいです。

兜は熊毛、垂は魚鱗、前立ては竹下選手に因んで竹の紋にしました。
垂は魚鱗の欲張りセットです。陣羽織はノーマルです。
陣羽織を着ると迫力が出て、また一段とかっこよく見えます。
刺繍時間は、兜で6時間、体で4時間くらいかかりました。

(3)完成
12月30日、竹下選手が受け取りに来てくださったので、マイ甲冑と一緒に写真を撮って頂けました。
実は28歳の誕生日でした。
無事完成してとても嬉しいです。
さっきまで試合をされていた竹下選手、体の傷がとても痛そうでした。
明日も試合なんて信じられません。

3Lサイズの特攻服だったので、甲冑を大きめに刺繍しておいてよかったです。
筋肉隆々の大きな背中にマッチします。

竹下選手、12月31日のDDT年越しプロレスで優勝されました。
おめでとうございます!!
熱い胸板に似合いますね〜
甲冑シリーズはスカジャン、額縁で刺繍して来年展示会をする予定です。
2018年ありがとうございました。
2019年もよろしくお願いします。
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