
SHISHUMANIA
SOD高橋がなり社長に人生相談

今日は16時から、ソフトオンデマンドの高橋社長に人生相談にのって頂けました。
「怒られるかなー」
「君つまんないとか言われるかなー」
「向いてないよ君とか言われたらどうしよう😭」
中野の本社ビルに向かうタクシーの車内では、いろんな事を想像し、緊張していました。
近づくに連れ、心臓の鼓動がどんどん早くなっていきます。
久しぶりに緊張でドキドキしました。
到着し屋上に向かうと、奥にあるテラスに、スカジャンを着た高橋社長がいらっしゃいました。
「渋い! かっこいい!」
勝手に怖いイメージを持っていたのですが、物腰の柔らかい、大人の色気と渋さの漂うかっこいい大人だなと思いました。
「本物だ!」「今、目の前に本物がいる!」「うわ、いきなり噛んじゃった!」「何言いたいか忘れた!」「本物渋すぎる!」「最初何言おうとしたんだっけ?」「これは現実?」
緊張で思考が飛びまくりの中、人生相談が始まりました。
気がつくと、2時間経っていました。
夢なんじゃないかと思うほど2時間が一瞬で、夢中でお話を聞いていました。
28年しか生きていませんが、この2時間は自分の人生の中で一番濃く、心が晴れる2時間でした。
自分がリスペクトしているかっこいい生き方をしている大人に認めてもらえたこと、悩みを深く分かって頂けたことでとても心が軽くなりました。
体中縛られていて動けなくなっていた自分が解放されたなと思いました。
-なぜ人生相談に応募したのか-
僕は人に本当の悩みを相談しません。
自分が普通ではなく異常である事を分かっているからです。
相談したとしても、自分が普通じゃない思考なので、だいたい否定されて終わります。
普通の思考も理解できるのですがそれができず、できない自分の事がとても嫌いでした。
自分の中には2人の自分がいます。といっても多重人格ではないです。
1人は、ナチュラルぶっ飛びマン(本当の自分)
もう1人は普通の人になりたいマン
普通の人になりたいマンは、雨が降った後のヘドロのたまった淀んだどぶ川のように、いきなり脳みその中で流れ出しまとわりつき、普通にできないナチュラルぶっ飛びマンを汚染し毒していきます。
「なんでまたおかしな事してるの?」
「やっぱ頭おかしいな」
「普通はこうするのになぜできない?」
「そういう事をするから嫌われる」
「普通そういう事しなくない?」
どんどんどん自信を失い、暗くなっていきます。これが行き過ぎると何もできなくなってしまいます。
まあ、基本的に1日に3回くらいはこの普通の人のなりたいマンが襲ってきます。
潜在意識の中で、この普通になりたいマンに消えて欲しいという気持ちがあったのだと思います。
僕は刺繍をしている時、常にYoutubeで何かを聞いています。
クズ系生主の配信を聞いて暗い気分になる➡︎情熱大陸的な挑戦系・熱い系の動画を聞いて熱い気持ちになる➡︎芸人さんのラジオのを聞いて笑う➡︎音楽を聞いて気分を上げていく
という流れを繰り返しています。
このサイクルの中で、時々マネーの虎を聞いていました。
恐らく、何回もマネーの虎動画を観ていた事から、おすすめ欄に高橋社長の人生相談のコーナーが表示されるようになり、チャンネルを知りました。
毎回毎回アドバイスが的確すぎて、新しい動画が出るのを楽しみにしていました。
次第に、自分も相談したいという気持ちが強くなっていき応募しました。
-相談内容-
相談内容は「自分が何をしたいのかが分からない」
です。
横振り刺繍を始めて10年。
独立から5年。
最初はコミケに出店したいという小さい目標から始まり、アニメイベントで痛刺繍特攻服流行らせたい、映画の主人公の服を作りたい、映画のエンドロールにSHISHUMANIAロゴを刻みたい、それを劇場で観たい、芸能人の服を作りたい、紅白の衣装を作りたい、世界の何かの大会で有名選手が着る服を作りたい、
やりたかった事が、幸運が重なり、いい人達に恵まれて叶いました。
とりあえず目標の一巡ができました。
もっとすごい仕事はあると思いますし、まだまだ視野の狭いひよっこなのはわかるのですが一巡できた事で、もうこれは僕じゃなくて他の人ができるなと思いました。
横振り刺繍なんて時代遅れで食えない仕事と言われた事から、それを変えたくて必死に動いてきたのですが、一巡できた事から無気力になりました。
消費者金融から電話がきて、家賃が払えなくて、彼女に振られて、ご飯が食べれなくて、そんな中必死にニコ動で刺繍動画をUPし、作ったものをリュックに詰めてイベントに向かい反応を聞いて、ホームページを作って、Twitterで宣伝して、相手にされていなかった自分に徐々に仕事がき始めてわくわくしながら仕事をしていた自分が本当の自分なのでは?
相談をしている内に、徐々に本当の自分が何なのか分かっていきました。
自分の気づいていない自分に気づかせて頂けました。
-高橋社長のアドバイス-
高橋社長のアドバイス。
「納期を守る仕事なんかするな」
多分、日本中の社長に相談してこのアドバイスは高橋社長だけかも?
「なぜ君は普通になろうとしてるの?
僕は君の異常さ、普通じゃないところがすごくいいところだと思うよ。
自然にそうなる人に憧れているよ。
なぜ普通じゃないのに普通になろうとして自分の良さを潰しているの?
君は完全にクリエイターだよ。毎日同じものを決められた納期で作る職人では潰れる。
自由を突き詰めてクレイジーな方向に個性を伸ばしたほうがいいよ。
いいものを作るには時間や値段を決めてはいけない。
雪国では、雪でなかなか作物が育たないけど、じっくり成長してすごく美味しい物が採れるよ。
自分を放牧させて縛らないで生きようよ。
君は檻の中で一日中乳搾りされてノルマの決まってる牛ではない。
自由に放牧されてたまーに美味しいミルクを出すでいいんだよ。
納期なんか守るような仕事してたらダメになる。
自分の精神を楽にさせて普通じゃなく自分らしく生きよう。
僕は育てていたAV監督がいて、徐々に売れていったらその人、売れるものがわかるからAV撮るのがルーティンになってつまらないAV撮るんだよね。
だから毎月お金を渡して生活させる代わりに1年間一切AVを撮らせなかった。
1年後に解禁したらすんごく売れた名作の良いAVを撮ったんだ。
AV会社の社長ってだけで銀行からお金が借りれないし、上場もできない。
ヤクザも警察も来た。
でも逆に100億稼いで無借金で自社ビル持ってて、今いるこの屋上テラスを今度は動物園にしようと思ってるんだ。変わってて普通じゃなくて自分の生き方をしたらいいんだよ。
この前出たAV、何万枚も予約が入って堅い売り上げが確定してるのに発売一週間前にボツにしてお蔵入りにしたよ。 お客さんの手紙を全部読んで、どういうAVを望んでいるかを真剣に考えているからよくないと思った作品は出したくないからボツにしたよ。そのぐらい自信とプライドを持って仕事をしないとダメ!だから納期は守るような仕事をしないで本当にこだわった仕事を追求しようよ。
もっと自分を出して、個性を出して、その首のタトゥーもさ、ちゃんとジャケット着て話は真面目にするのに意外ですごく面白いじゃん。もっと自分を出そう。
娘が小さい時に塗り絵をしていてね。肌を赤で塗っていたからそこは肌色って言ったらね、奥さんにあんたは凡人ねって言われたんだよ」
他にも2時間ノンストップでいろんな話を聞くことができました。
終わった後、僕の中の普通になりたいマンは綺麗に消えました。
解放されました。
自分を解放できたこと、リスペクトしている大人に生き方を認めてもらえたこと。
この2つですっきり心が晴れました。
心の底から理解できたので、まずはホームページからいじって、仕事のやり方を変えます。
終わった後、道を極めていつか取材か何かがきたら、AV屋の社長の話で変われたって言ってねと冗談ぽく言って頂けました。
今日は間違いなくSHISHUMANIA第2章の始まりの日です。
ロゴも変わるし、本当にいいタイミング。
本を読んでも、いい話聞いても何も変わらなかったけど、高橋社長の話は本当に響きました。
もっと力をつけて、どこかで何かで高橋社長の目に届くような仕事ができるよう、刺繍の道を極めていきたいと思います。
